先日、糖尿病専門医が糖尿病にならないようにするにはどうしたら良いのかといった感じのことを解説しているネットのコラムを読みました。
その糖尿病専門医の方は、糖質制限をするとインスリンの分泌が減って、かえって血糖値が上がりやすくなるから糖質制限を長期間続けてはいけないと解説していました。糖質を食べなければ血糖値は上がらないんだから、血糖値が高いことが気になるなら糖質制限をするのが正解ですよね。いったいどういう理由で、糖質制限をすると血糖値が上がりやすくなるのか気になって、そのコラムの続きを読んでみました。
糖質制限中に糖質が多く含まれているものを食べると血糖値が上がりやすくなる
コラムの続きを読んでみると、糖質制限を長くしている人なら聞いたことがあるような内容が書かれていました。
糖質制限を長く続けている時に糖質を摂取すると血糖値が上がりやすくなるのは生理学的事実です。しかし、それは、糖尿病になったわけではありません。いたって当たり前の反応です。これについては、以下の記事で解説していますのでご覧ください。
コラムを書いているお医者さんも、長期間糖質制限をした後にブドウ糖負荷試験(OGTT)を受けると、血糖値が高く測定されるから、OGTTを受ける数日前からは糖質を食べる必要があることを解説しています。それなのに長期間の糖質制限で血糖値が上がりやすい体質になると言うのは、読者に誤解を与える表現だと思うのですが。
白米に食物繊維はあまり含まれていない
また、食事で血糖値を上げないためには食物繊維が多く含まれている穀物を食べることも良いと解説していました。ちなみにカロリーSlismで調べたところ、白米には、1膳(160グラム)あたり2.4グラムしか食物繊維が含まれていません。1食につき5.7グラム以上の食物繊維の摂取が目安とされていますから、白米では全然足りていません。
だから、その糖尿病専門医の方は、白米にもち米や雑穀を混ぜるように提案していました。そこで、もち米150グラムの食物繊維量も調べたところ、たったの0.75グラムしか含まれていませんでした。これだと、もち米を白米に混ぜると、逆に食物繊維量が減ってしまいます。雑穀には、アワやヒエなど様々ありますが、例えば、アワの場合だと、130グラム当たり4.29グラムの食物繊維が含まれているので、白米に混ぜると、少し、食物繊維量を増やせます。それでも、5.7グラム以上の摂取は難しいですね。あと玄米は、1膳(160グラム)あたりの食物繊維量が2.24グラムとなっており、白米だけ食べるより食物繊維量は少ないです。
糖質制限を否定するお医者さんの中には、白米には食物繊維が豊富に含まれているから食べなければならないと言っている方もいますが、調べれば、大した量は含まれていないことがわかります。野菜だって、調べれば、食物繊維がそれほど含まれていないのがわかりますよ。そもそも、1食当たり5.7グラムも食物繊維を食べる必要があるのかが疑問ですけどね。
血糖値が高いことが気になり出したら、普通は糖質制限をしますよ。