1日の食事回数は何回が適切なのかって、よく議論になりますよね。
ほとんどの人は、朝、昼、晩の3食が基本ですが、1日に2食や3食の人もいます。そして、それぞれの支持者が、自分の食事回数の利点を挙げ、どれも、もっともらしく聞こえます。
例えば、1日に2食だとドカ食いしやすくなるので、ダイエットをするなら3食に分けた方が効果が出るなんてのが典型的な主張。一方で、2食の支持者は、一定時間以上食事間隔を空けた方がプチ断食になって健康的とも言います。1食の支持者も複数回の食事は消化器に負担をかけるから好ましくないと言ってます。
子供の栄養出張を予防するには食事回数を増やすのが効果的
結局、1日の食事回数は何回が良いのか。
これを考えるにあたっては、何のために食事回数を増やしたり減らしたりする必要があるかを先に考える必要があると思うんですよね。
予防医学者の石川善樹先生の『問い続ける力』という本を読んでいると、参考になる情報が見つかったので以下に紹介します。
ベトナムの事例ですが、セーブ・ザ・チルドレンという団体が「半年で結果を出せ。出なかったら国に送り返す」と言ってあるアメリカ人を送り込んだ。彼はいろいろと調べて、栄養失調になっている子とそうでない子では食事の回数が違うということを発見したんです。
栄養失調になっている子はたいてい一日二食だった。一方、栄養状態がいい子は同じ量を三回に分けて食べていた。子どもは一度に消化吸収できないため、回数を分けて食べることで消化吸収が良くなるんです。あと、食べる前に手を洗うこともそうですね。(125~127ページ)
子供の場合ですけど、これを読むと、食事回数を増やした方が太りやすいと考えられそうです。ちなみに食べる前に手を洗うのは、食中毒になって下痢をするのを予防するためです。
食べたものをしっかり消化吸収するという視点に立てば、1食より2食、2食より3食の方が優れていると言えるんじゃないですか。いろいろ理屈を並べるより、食事回数を増やしたことで子どもたちの栄養状態を改善した実績の方が説得力があると思いますよ。
痩せたければ食事回数を減らす
食事回数を増やすことで栄養状態が改善されるというのが大人にも当てはまるとしたら、痩せるのに効果的なのは食事回数を減らすことになりそうです。
ダイエットをしている人は、まずは間食をやめることですね。反対に太りたい人は、食事回数を増やした方が良さげです。現在の体型に満足しているのなら、今の食事回数を維持し他人の意見は無視しましょう。
食事量が同じなら食事回数を増やした方が栄養状態が改善する。
これだけ知っておけば、自分なりに食事を工夫できるんじゃないですか。
