筋トレは無理をすれば三日坊主になってしまう

私は、2年以上スロートレーニングを続けています。

自分でも、よく継続できているなと思いますね。それも毎日欠かさずに。なぜ、そんなにスロトレが続いているのかと質問されたら、私は無理しないからと答えます。

プロゴルファーの青木功さんが65歳の時に書かれた「俺の健康自慢」という本を以前に読んだことがあり、最近もう一度、読み返してみました。すると、青木さんは、40年以上も毎日筋トレを行っていることが書かれていました。始めて読んだのが5年ほど前だったので、すっかり忘れていましたが、40年以上も筋トレを続けているというのは、すばらしい継続力ですね。

なぜ長期間筋トレを継続できるのか?

青木さんは、プロゴルファーなので、当然のことながら体を鍛えなければならないでしょう。でも、65歳になっても現役を続けているのですから、並大抵のことではありません。そこには、きっと、何か他の人とは違った秘訣があるように思いますよね。

でも、著書を読んでいると、そうでもなさそうです。

四0年間、ほぼ一日も休まずに行ってきたから、実はトレーニングという意識は少なく、食事やお風呂に入るのと同じように、日課として生活の一部になっている。
若いころは疲れている時などに「今日は止めておこうかな」と考えたこともあった。
しかし、一日休むと、何か忘れ物をしたみたいに気持ちが悪く、なぜか次の日に逆に体が痛くなってしまうんだ。休むと体が悲鳴をあげるんだから、それは体がトレーニングを求めているということだろ。体のことを考えればトレーニングを欠かすわけにはいかない。(81ページ)

青木さんが、筋トレを長期間続けられているのは、一言でいえば、習慣になっているということでしょう。これは、以前から私が、このブログで述べていることと同じ考え方だったので、プロアスリートに認められたような気がして、ちょっとうれしいですね。

青木さんは、若い時はウェイトを使った割とハードな筋トレをしていたそうですが、最近では、筋肉をモリモリと鍛えるハードなトレーニングではなく、自重を使ったメニューをこなしているそうです。ダンベルを使った筋トレもしているようですが、必ずしもダンベルは必要ないと述べています。

「俺の健康自慢」では、青木さんが行っているメニューが紹介されています。

メニューの中には、スロトレに似たものも多いですね。やり方は少し違いますが、ヒップリフトプッシュアップクランチニートゥチェストスクワットバックエクステンションと同じ動きをするメニューが紹介されていました。

あとは、ストレッチですね。

全メニュー終えるのに30分から40分ほどかかるそうですから、スロトレよりもハードです。でも、メニュー内容からすると、一般人でも、やれないことはなさそうでしたよ。

習慣にするには無理をしないこと

スロトレを継続するためには、それを習慣としてしまうことが大切です。習慣にするということは、歯磨きなんかと同じような感覚でスロトレをするということですね。

1回3分、朝晩2回歯磨きをしているのなら、スロトレも1回3分程度から始めても良いでしょう。スロトレは1メニュー実施するのに90秒くらいかかりますから、3分だと2メニューですね。最初はこれくらいで十分でしょう。特に今まで何も運動をしていなかった人なら、これくらいのトレーニングでも苦痛に感じるかもしれません。その時は、1メニューに減らしても構いません。

まずは自分のできる範囲で始めることです。苦痛を感じなければ、必ず継続できます。

負荷に慣れてきて、楽に感じるようになったら、今までよりも少し負荷を強くしましょう。急に負荷を強くすると、嫌になってしまうので、ほんの少しだけきつくするだけで十分です。

十五分の努力が、三日後、三週間後、三カ月後の体に表れてくる。
無理をする必要はない。若い時には多少の無理はいいだろうが、三五歳を過ぎた人は、自分の体力を持続させるトレーニングが必要になってくる。
無理をすれば三日坊主になってしまう。
それでは体に害を与えるだけかもしれない。(172ページ)

スロトレだけでなく、何事も三日坊主だと身につくものはありません。だから、どんなに少なくても、どんなに短時間でも、継続することが大切だと思いますよ。

参考文献