糖質制限中に甘いものを食べたくなったらプロテインを飲む

健康のため、ダイエットのため、美容のため。糖質制限をする目的は人それぞれです。

健康や美容のための糖質制限は一生続けるのが基本ですが、ダイエット目的の糖質制限だと目標体重まで減量できたところで一区切りつけるのもありです。しかし、糖質制限をやめれば、お腹に脂肪がつきはじめますから、ダイエット目的の場合も結局は一生糖質制限をすることになります。

そうは言っても、これまで炭水化物(糖質)大量摂取を習慣にしていたのですから、「今日からきっぱり糖質とは縁を切る」と宣言して糖質制限を実行できる人は半分程度ではないでしょうか?

糖質、特に甘いものへの誘惑に負けて糖質制限を断念する人もいると思います。

食べることは栄養補給が目的

ところで、人間が食事をするのはどういうことでしょうか。

それは、生きていくために必要な栄養素を補給することですよね。

人間が必ず外から補給しなければならない栄養素は、大きな分類では、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの4種類です。ブドウ糖は体内で合成できるので、外から補給する必要はありません。必須糖質は存在しないというのは、これが理由ですね。

他にカロテノイドとかポリフェノールとか、いろいろ健康に良いとされている栄養素がありますが、これらも摂取しなければ死ぬということはないので必須栄養素ではありません。食物繊維も同様に必須栄養素ではありません。

一方、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルは体内で合成できないか、合成できても必要量を賄えない必須栄養素です。だから、これらは生きていくために食事から必ず補給しなければならないんですね。

食べる時は必須栄養素の補給を意識する

タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルは必須栄養素ですから、食事をする時は、必ずこれらの栄養素を補給することを意識すべきです。

朝、昼、晩の食事はもちろんのこと、間食時もタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを補給するようにしましょう。

さて、糖質制限中に甘いものが食べたくなったり飲みたくなったりした時は、どうすれば良いでしょうか?

低糖質食品を利用するのも一つの手です。

でも、私は食べ物や飲み物を口に入れる場合は、必須栄養素の補給を意識すべきだと思っているので、間食時でも必須栄養素を補給できる食品や飲み物を選んでいます。

糖質制限中に甘味が恋しくなった場合で、しかも必須栄養素を補給するのに便利なのがプロテインです。プロテインは、ボディビルダーやスポーツ選手が飲むものだと考えがちですが、手軽に必須栄養素のタンパク質を補給できるので、仕事の合間の息抜きなどで飲むのに最適です。

コンビニや自動販売機でジュースを買って飲むのも、プロテインを飲むのも、費用は同じくらいです。むしろ、プロテインの方が安いくらいです。それでいて、プロテインは1食分でタンパク質を約15グラム摂取できます。ジュースだと糖質ばかり含まれています。人工甘味料を使ったジュースは糖質が少ないですが、必須栄養素もほとんど含まれていません。

プロテインなら、ビタミンやミネラルも配合している商品がありますから、同じくらいの値段なら断然プロテインの方が栄養補給に優れています。

私は、近所のドラッグストアでザバスというプロテインを買うことが多いです。1食当たりの糖質量は3グラム未満ですから、糖質制限中でも気にならない量です。

味は、ココア味やバニラ味があります。他のメーカーのプロテインだと、もっと味の種類が豊富です。

ただ、プロテインは職場に粉のまま持っていくのが不便です。手軽に持ち歩くなら、スティックタイプのアミノ酸飲料が便利です。しかし、アミノ酸飲料はタンパク質(アミノ酸)の量が少なく、値段もプロテインより割高です。

自宅で甘い物が欲しくなったらプロテイン。職場で甘い物が欲しくなった時はアミノ酸飲料。

このように使い分けるのもありですね。

糖質制限中に甘いものが欲しくなって糖質を摂取するなら、できるだけ糖質量が少ない食品を選ぶのは当然ですが、必須栄養素が豊富な食品を選ぶべきです。糖質量が少ない飲み物、パン、麺類を口に入れるよりも、プロテインの方が健康面にも美容面にもおすすめです。

必須栄養素が乏しい食品や飲料は口にしない

この意識を持っているかどうかで、毎日の食事の内容が変わってきます。

美味を求めるのがグルメではありませんよ。