栄養素の摂取について様々な警告を耳にしたら必要量を調べよう

ビタミンやミネラルといった栄養素をサプリメントで摂取することには、否定的な意見や危険だとの意見を耳にすることがあります。

サプリメントでビタミンやミネラルを摂取しても何も変わらないという専門家の方もいれば、サプリメントは健康被害をもたらすという専門家の方もいますね。確かに錠剤を毎日飲んでいたら、体に悪いような気がしますが、それを言うと高血圧の薬なども毎日服用するものだから危険に思えます。

サプリメントを作る原材料に健康被害をもたらす成分が含まれているのなら、服用しない方が良いですが、原材料に問題がなければサプリメントの利用に神経質になる必要はないでしょう。

また、専門家の方のサプリメントに対する注意についても、まず、1日に摂取しなければならないビタミンやミネラルの量を知ってから耳を傾けるべきです。

サプリメントは無意味という意見に対して

専門家の方のサプリメントは無意味だという意見は、たくさん栄養素を補給しても、それ以上健康になることはないという意味であることが多いです。

おそらく、その意見は正しいと思います。

でも、この意見は、普段の食事で、ビタミンやミネラルをしっかりと補給できていることが前提となっていますから、特定の栄養素が不足している人の場合、サプリメントを利用することで体調が良くなることはあります。

ところで、1日に摂取しなければならないビタミンとミネラルの量をご存じですか?

きっと、大多数の方が知らないと思います。それどころか、摂取しなければならないビタミンとミネラルの種類をすべて言える人もほとんどいないでしょう。

ビタミンとミネラルの必要量を知らない状況では、サプリメントで栄養補給することの是非を考えることはできません。だから、サプリメントは無意味だとの専門家の方の意見を聞く前に以下の記事に掲載しているビタミンとミネラルの必要量を知っておきましょう。

ビタミンとミネラルの必要量がわかったら、普段の食事で、それらをしっかり補給できているか思い出してください。思い出せと言われても、日ごろ、意識していないでしょうから困難だと思います。その状況で、サプリメントが意味があるかどうかを判断できないですよね。

もしかしたら、知らない間に特定の栄養素が不足しているかもしれません。そういう人がサプリメントを試してみたら体調が良くなったということはあり得ます。サプリメントが無意味かどうかは、その人の栄養状態に左右されるので、一概に無駄とは言えませんね。

サプリメントは危険という意見に対して

一方のサプリメントは危険だという意見については、過剰症のことを言っている場合が多いです。

上の記事にも書いていますが、ビタミンやミネラルは、種類によって耐容上限量が設定されています。耐容上限量を超えてビタミンやミネラルを摂取し続けていると、過剰症になる危険があります。ビタミンとミネラルの過剰症については、以下の記事に掲載しています。

サプリメントを使う場合、この耐容上限量を知っていないと過剰症になる危険があります。ほとんどのサプリメントは、1日の目安量が記載されており、これに従っている限り過剰症になることはありません。2日分や3日分でも、耐容上限量を超えないサプリメントが多いです。

また、サプリメントを使わなくても、普段の食事が原因で過剰症になることはあります。例えば、レバーにはビタミンAが大量に含まれているので、毎日のように焼き鳥屋さんに行ってレバーを食べていると、ビタミンA過剰症になるかもしれません。

サプリメントに関しては、無意味だとか、危険だとか、様々な意見があります。

でも、それらの意見を聞く前にまずビタミンとミネラルの必要量を確認しましょう。そして、自分がビタミンとミネラルをしっかり摂取できていないとわかった時には、食事内容を変えたり、サプリメントの利用を検討するべきです。ビタミンもミネラルも、しっかり補給できているのであれば、サプリメントを使う必要はないです。

専門家の意見を参考にする前に現状を認識することの方が大切ですよ。