米、パン、麺類、砂糖、果物、イモ類といった炭水化物(糖質)が多く含まれている食品を食べないようにする糖質制限は、より多くの栄養素の補給を可能とします。
よく糖質制限をすると栄養バランスが偏るというお医者さんがいますが、これは大ウソです。上記の食品から肉、卵、魚、乳製品に変更するだけで、これまで以上にビタミンもミネラルも多く補給できるようになります。
白米なんて栄養素がないに等しい
以前に白米の栄養価を調べ、以下の記事で紹介したことがあります。
この記事を見ればわかるように白米を食べていると、ビタミンの補給は絶望的です。そして、白米から、ゆで卵、牛肉、豚肉、鶏肉のいずれかに替えるだけでビタミンの摂取量が明らかに多くなります。ゆで卵なんて、1個食べるだけで、白米を茶わん1杯食べるよりも多くのビタミンを摂取できるのですから、積極的に食べたいですね。
ミネラルに関しては、白米はモリブデンをたくさん補給できますが、モリブデンは通常の食事で不足することはまずないので、たくさん補給する必要はありません。
1日の摂取カロリーの60%を糖質から補給しましょうと言われていますが、そんなことをすると、ビタミンやミネラルが欠乏します。そこで、野菜を1日に350グラム食べようなんて発想になるのかもしれませんが、そんなに多くの野菜を食べるのは厳しいです。そもそも、人間は植物を消化できないので、野菜をたくさん食べても、それに見合う栄養素の補給ができているのかどうかもわかりません。
野菜を食べるくらいなら、1週間に1回、レバーを食べた方が、しっかりとビタミンとミネラルの補給ができますし、財布にも優しいですよ。
糖質制限批判者は少なくなっている
以前は、糖質制限を批判する人がたくさんいましたが、令和になって以降は、徐々に糖質制限批判者の数が減っているように思えます。
かつては、糖質制限について、いろいろと危険性を述べていたお医者さんがいました。でも、栄養補給に関しては米や小麦粉の栄養素と肉の栄養素を比較すれば、簡単に肉の方が優秀だと気づきますから、糖質制限をすると栄養不足になるというまちがった認識を改めたお医者さんは多かったと思います。
それでも、まだ糖質は必ず食べなければならないと主張するお医者さんはおり、いろいろと理屈をこねて糖質を食べさせようとしてきます。
野菜を先に食べてから米やパンを食べれば、血糖値の上がり方が緩やかになるから問題ないとの主張も、その一種です。野菜ファーストなんて、血糖値をだらだらと上げるだけです。
米やパンを先に食べた時よりも、吸収される糖質の量が少なくなるのなら、野菜が、小腸からの栄養素の吸収を阻害していることになります。それって、糖質摂取量を減らしているのと同じですよね。
あと、GI値も意味ないと思って良いでしょう。GI値は、糖質の吸収の悪さを食品ごとに数値化したもので、数値が低いほど血糖値が上がりにくいとされています。これも要するに消化の悪い食べ物ほど、小腸からの栄養素の吸収が悪くなるといっているのと同じです。
GI値については、最近、あまり聞かなくなっています。でも、野菜ファーストは、まだ現役続行中で、それを信じている人も多いようです。
いずれにしても、しっかりと栄養補給をしたいのなら、糖質が多く含まれている食品は控えて、代わりに動物性食品を多く食べることですよ。