糖質制限を始めたら穀物から優先的に食べないようにする

久しぶりに糖質制限を批判している記事を読みました。いまだにこんなこと書いている人がいるんですね。

記事を書いている人の肩書を見ると、管理栄養士と農学博士でした。農学博士というだけで、米を食べてもらわないと困る人だということがわかります。

記事の大まかな内容は、糖質制限ダイエットでは痩せないというものでした。そして、糖質制限をする場合には、穀物は減らさず、甘いものを減らすのが正解だとも書かれていました。

糖質制限をしている人がこれを読んだら、ウソだとわかりますよね。

米や小麦の食物繊維などないに等しい

糖質制限批判者がよく口にするのは、食物繊維が不足するいうものです。

穀物には、多くの食物繊維が含まれているのにそれを食べないのは腸内環境が悪化するといった理屈です。しかし、米や小麦といった現代日本人になじみがある穀物は、それほど食物繊維が含まれていません。米や小麦を食べるくらいなら、間食にナッツ類を少量食べた方が多くの食物繊維を補給できます。

また、野菜には食物繊維が少ないとも述べていましたが、米や小麦粉より多めに含まれています。

まあ、野菜にしても、適当に食べていれば良いんですけどね。人間は、植物を消化するセルラーゼという消化酵素を持っていませんから、そもそも野菜から栄養補給しようとする発想を変える必要があるのですが。

穀物より肉類を食べた方が痩せる

他にも、穀物を減らして肉類を食べると太るとも書いていました。もちろん、これも大ウソです。

穀物には、多くの糖質が含まれており、食べればインスリンが大量に分泌され、摂取した糖質が中性脂肪として体に蓄積されます。肥満を中性脂肪が多いことと定義すれば、長い年月をかけて糖質を食べ続けたことが肥満の原因と言えます。

また、肉類を食べると腸内で悪玉菌が増殖するとも述べられていました。その悪玉菌の増殖が、便秘や下痢の原因だと説明しています。

確かに私は糖質制限を開始した当初は便秘気味でしたが、続けているうちに解消されました。便秘を解消するためにやったことは、脂質をたくさん摂ることです。脂質をたくさん食べると下痢しますから、脂質が便秘の予防や改善に必要な栄養素であることは簡単に想像できます。

反対に糖質制限を始めてから下痢になった人は、脂身が多い肉類を控えると改善します。私も、脂身多めの豚バラ肉や鶏皮をたくさん食べた時は下痢になることがあります。

この経験からも、脂質の摂り過ぎで、大幅に体重が増えるなんてことは考えられません。

立派な肩書を持っている人が平気でウソを言うことなんていくらでもあります。自分で試せることは、実際にやってみて真偽を確かめた方が良いですよ。