先日、プレバトというテレビ番組を見ていたら、プロレスラーの棚橋弘至さんが出演されていました。
棚橋さんは、焼き肉をお題に作った俳句を採点され、才能なしとなったのですが、その俳句の説明が非常に興味深いものでした。冬になると、代謝が落ちて、身体に脂肪がつく代わりに筋肉が落ちるから、焼き肉を食べて筋肉を増やし脂肪を落とすのだというのが、棚橋さんの俳句に込めた思いです。
ハードなトレーニングをしているプロレスラーが、そのように言うのですから説得力があります。
冬は痩せにくい
このブログでは、何度も述べていますが、冬は痩せにくい季節です。
ダイエットの専門家は、冬は体温を上げるために代謝が上がるから痩せやすい季節だと言いますが、冬に痩せていく人を見ることは滅多にありません。もちろん、冬にダイエットを始め食事制限をすれば痩せますが、他の季節より痩せやすいということはないです。
そもそも、ダイエット業界は、一年中、ダイエットの話ばかりしているから、ネタ切れになって冬は痩せやすいなんて言い出したんじゃないかと思うんですよね。一応、冬に痩せやすい理由として、吐き出す二酸化炭素の量が増えるというものがあるのですが、それだけで本当に痩せやすくなっていると言えるのでしょうか。
理屈では冬は痩せやすいはずでも、現実に痩せる人が少ないのですから、理屈に問題があると考えるべきです。
野生動物が冬に痩せると困らないか
人間は、冬でも食物を得ることができますが、野生動物の場合、冬に食物を得るのは難しいはずです。
もしも、野生動物が冬に痩せやすくなると命取りですよね。動物は寒い冬に太らないと春を待たずに死んでしまうんじゃないですか。以前にも紹介しましたが、クマは冬眠前にインスリン感受性が高くなって太り、冬眠中にインスリン抵抗性が高まります。
これは、冬眠前にしっかり蓄えた栄養素を冬眠中に利用するための身体の仕組みなのでしょう。冬眠をしない動物だって、餌が少ない冬場は、できるだけ栄養素を無駄に使わないようになっているのではないでしょうか。
そして、人間も、それは同じだと思います。
冬に太るのは仕方がないと割り切って、春が来たら、食事制限や運動をして痩せれば良いのではないですか?