ダイエットに大切なのは運動よりも食事

ダイエットに大切なのは、バランスの良い食事と適度な運動と言うじゃないですか。

でも、バランスの良い食事がどのような食事で、適度な運動がどのくらいの量の運動なのかを具体的に教えてくれる人とは、そうそう出会わないですよね。そもそも「バランス」や「適度」では、どうしたら痩せるのか、考えても結論が出ません。そう言ってる本人も、実は人が太ったり痩せたりする理由を説明できないのだと思いますよ。

体は食べたものでできている

人間の体は、食べたものに含まれる物質でできています。アミノ酸だったり脂肪酸だったり。これを否定する人はまずいないでしょう。

それなら、食事に気をつければ太り過ぎたり痩せすぎたりしないはずです。でも、なぜか、太るのは運動しないからだと言う人が非常に多いです。いや、人間の体が食べたものからできているのなら、運動よりもまずは食事の見直しが先でしょう。

脂肪を減らしたいと言うのなら脂肪になりやすい食べ物を食べないようにすべきですし、がっしりとした体にしたければタンパク質を多く食べるべきです。その後で、筋肉質にしたいなら筋トレをすれば良いのです。

炭水化物は脂肪の原因

脂肪を付けたくなければ、炭水化物(糖質)の摂取量を減らすのが最も効果的です。

過剰に摂取した糖質は、中性脂肪になって体に蓄えられます。しかも、糖質摂取中は中性脂肪の分解もストップするので、米、パン、麺類など炭水化物を多く含む食品を食べている間は中性脂肪をエネルギー利用できなくなります。これは、以前に以下の記事で説明しています。

では、糖質の過剰摂取とは、どのくらいの量なのでしょうか?

人間の体には約5リットルの血液が流れています。そして、血液中に含まれるブドウ糖(血糖)は、0.1リットル当たり80mgから100mg程度です。つまり、5リットルの血液には、4グラムから5グラム程度しかブドウ糖が含まれていない計算です。空腹時の血糖が6グラムだと糖尿病が強く疑われる状態です。血糖がたったの1グラム増えただけで病気と言われるのですから、体の中に入って来たブドウ糖(糖質)は、速やかに処分しないといけないとわかるでしょう。

そうすると、食事から摂取する糖質は少なければ少ないほど良いとなります。

血中にブドウ糖が入ってきたら、すい臓からインスリンが分泌されて、血糖を4グラムから5グラムの範囲に戻そうとします。そして、処分された血糖は中性脂肪に変換されて体に蓄えられます。ご飯を茶碗1杯食べれば50グラムほどの糖質を摂取することになりますから、これだけでも糖質過剰状態です。体に脂肪を付けたくなければ、ご飯もパンも常食するべきではありません。たまに外食した時に食べれば十分ですよ。

運動は体型を整える

太ったり痩せたりするのは、食事に大きな原因があります。

でも、どんなに食事に気を配っても、脂肪がつかないようにはできますが体型を変えるのは難しいでしょう。胸板を厚くしたいのであれば、筋肉を鍛える必要があります。太ももに筋肉を付けたい場合も、スクワットをしたり走ったりする必要があるでしょう。

つまり、運動は痩せることよりも体型を整えるのに効果があるのだと思います。どんなに運動しても、炭水化物ばかりを食べていたら、出っ張ったお腹をへこませるのは難しいです。筋トレをすれば、体はがっしりしますが、お腹のポッコリはなかなか解消しません。

  • 脂肪がつかないようにする→低糖質な食事をする
  • 体型をデザインする→運動する

こういうことでしょう。

ただ、低糖質に加えて高タンパクな食事も意識しないと、健康な体づくりはできません。腎症でなければタンパク質制限は不要ですから、炭水化物を減らしてタンパク質を多く摂取するように食事を工夫したいですね。