ネットニュースの本の紹介記事を読んでいると、「炭水化物を食べなければ、他にカロリーの高いものを食べても満腹感が得られにくい」という文章が目に飛び込んできました。そして、すぐに「そんなわけない」という反論の声が脳内に発せられました。
炭水化物を含まない食事をしてみれば、満腹感が得られないかどうかなんてすぐにわかります。私は、10年以上糖質制限をしていますが、炭水化物なしの食事でも満腹感を得られています。しかも、太りません。
炭水化物を食べると食欲が増す
昔、焼き肉の食べ放題に行った時、ご飯を食べるのはもったいないから肉ばかりを食べようとしたものの、すぐに満腹になり思っていたほど食べられませんでした。でも、元を取るためにと思って、白米も食べたところ、満腹だったはずなのに再び肉を食べられるようになりました。白米が食欲を刺激したとしか思えません。
この話は、何度か紹介しています。
白米じゃなくても、パンとか炭水化物が多く含まれている食品なら、どれでも食欲が増すと思うんですよね。炭水化物(糖質)を食べると脳内に快楽物質のドーパミンが放出されますから、満腹であっても次から次に糖質が欲しくなり食欲が増すのでしょう。だから、肉だけ食べて満腹になっているのに白米を食べると再び食欲がわいてきて食べられるようになるわけですね。
糖質を食べなければすぐに満腹になる
肉だけでなく、糖質が含まれていない食品だと、それほどたくさん食べなくても満腹になります。だから、油断していると、体重が減り過ぎてしまいます。食べたいのに無理して我慢しているのではないですよ。
不思議ですよね。
たくさん食べれば満腹になるのはわかりますが、何を食べるかによっても満腹に感じるかどうかが変わるのですから。
白米にはビタミンやミネラルといった微量栄養素がほとんど含まれていないので、それも食欲と関係があるのかもしれません。少量で必要な栄養素を補給できないのなら大量に食べろと脳が司令を出しているのか、それとも、ドーパミンのせいで満腹感がわからなくなっているのか、理由はわかりませんが、炭水化物を食べると満腹を超えて食べてしまいやすくなります。
とりあえず、やってみればわかりますよ。炭水化物なしの食事の方がたくさん食べてしまうのかどうかは。実際に試して、炭水化物なしの方が食べすぎてしまうのなら、炭水化物ありの食事を続けたら良いじゃないですか。