先日、テレビ番組にお笑いコンビのオードリーの春日さんが出演していました。
春日さんは、ボディビルの大会に出場したことがあり、普段から筋肉を鍛えていることは有名な話です。
番組の中で春日さんは、スタイルを維持するのに困るのが、グルメ番組の仕事だと述べていました。グルメ番組では、炭水化物(糖質)が多く含まれている料理が紹介されやすく、食レポのために糖質過多の料理を食べなければならないのが困るそうです。
一昔前までは、筋肉を付けるためには糖質を取らなければならないと言われていました。でも、今では、春日さんのようにボディビルの大会に出場するほど筋肉を鍛えている方でも、糖質をコントロールすることが大切だと言う人が増えていますね。
糖質が脂肪に変わる
現在では、筋肉を付けるためには、むしろ、糖質を取らない方が良いとする研究結果も出ています。
以前は、糖質摂取で体に脂肪が付くことを知っている人は少なかったですが、今では、肥満の原因は糖質摂取だと知っている人が増えつつあります。春日さんのように自分の体で、糖質摂取がスタイルの維持を邪魔していると気付いた人は、糖質をコントロールすることが無駄なぜい肉を付けないために大切だとわかるのですが、これまでに糖質を減らした食事をしたことがなければ、糖質が脂肪に変わることに疑問を感じることでしょう。
糖質を摂取すると、インスリンがたくさん分泌されます。インスリンは糖質を中性脂肪に変えて脂肪組織に蓄えますから、糖質摂取が多くなるほど体に付くぜい肉も増えていきます。
だから、太らないようにスタイルを維持しようと思うと、糖質を控えなければなりません。
インスリンが肥満の原因になることを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってください。
食べ過ぎに気づいたら糖質から減らしていく
最近太って来たなと感じた時は、大概、食事量が増えているものです。
だから、ダイエットを始める際は、増えた食事量を太っていなかった頃と同じ量まで減らすことを考えなければなりません。
しかし、先にも述べたように糖質摂取が脂肪を増やすのですから、お腹周りに付いたぜい肉を減らしたいのであれば、糖質摂取量をまず減らす必要があります。
現代栄養学では、糖質もタンパク質も、1グラム当たり4kcalの熱量を持っているとされているので、どちらを減らしても同じと思ってしまいます。でも、我々の体を構成している細胞はタンパク質でできていますから、タンパク質を減らすべきではありません。タンパク質は多めに摂取して、体の中で古くなったタンパク質を捨てて、新しいタンパク質を合成しやすくしておいた方が良いでしょう。
そうすると、体に蓄えられた脂肪を減らしたいのであれば、糖質や脂質の摂取量を減らす必要があります。ただ、脂質を摂取してもインスリンの追加分泌はないので、糖質摂取ほどは体に脂肪は付きません。
やはり、脂肪を減らしたいのであれば、多くのインスリンを分泌してしまう糖質を減らすべきです。
もちろん、運動で脂肪を減らすことも可能ですが、大人になったら仕事をしなければならないので、中学生や高校生のように毎日2時間も3時間も部活で汗を流すことはできません。
運動不足が肥満を招き、スタイルの維持を困難にしているのだと思っている限りは、肥満を解消するのは難しいでしょう。
痩せて若い時のスタイルに戻りたいと思うなら、糖質制限を試しましょう。