大阪府の緊急事態宣言が、6月20日まで延長することが決まりました。
昨年の緊急事態宣言よりも期間が長いのにお金をもらえないんだから、今回の緊急事態宣言の方が厳しい状況と言えます。
ワクチンの接種も本格的に始まっていますが、予約が取れない人が多いようですね。おそらく、朝からワイドショーを見ている人たちがコロナの恐怖から逃れたくて、医療機関や市役所に電話をかけまくっているのでしょう。もはや、正常な判断力を失っているようです。
そんな状況ではありますが、大阪府では、コロナの陽性者も重症者も順調に減っています。特に重症者数はこの1週間で一気に減りました。
新規陽性者数の増加の内訳
1月13日から5月28日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。
最初は、経路別の陽性者の増加表です。
そろそろ陽性者の累計が10万人になりそうです。きっと、来週は、テレビや新聞で、「大阪府の感染者数が10万人突破」と大々的に報じられることでしょう。
こちらは、年代別の増加表です。
40代の陽性者数が9千人を超えました。20代に続いて1万人を超えそうですね。陽性者数を累計していけば、無限に増えていきますから、それほど重要なことではないのですが。
新規陽性者数の推移
1月13日から5月28日までの陽性者数の推移を見ていきましょう。
5月28日は、陽性者数が290人まで減少しました。5月21日が415人でしたから、この1週間で100人以上減少しています。この調子であれば、6月4日には200人を切りそうです。
緊急事態宣言を延長する必要はなかったんじゃないですか?
1月13日から5月28日までの検査数の推移です。
5月28日に18,705件と、多くの検査が行われましたが、新規陽性者数は減少しています。明らかにコロナの勢いが弱まっています。
1月13日から5月28日までの1週間平均の陽性率の推移です。
陽性率も順調に低下しています。特にここ2週間の低下が著しいですね。
5月28日は2.4%まで下がっています。5月28日単日だと1.6%です。6月4日には1週間平均も2%を下回って来るでしょう。
経路別に陽性者数の推移を見ていきましょう。
感染経路不明と感染経路不明者の濃厚接触者等が、順調に減っています。市中感染が下火になっているのがわかります。
上のグラフから、医療機関、施設、「他」を取り出したのが以下のグラフです。
黄色の「他」には、職場や学校が含まれていますが、5月に入ってから、発生件数が少ない状態を維持しています。
オレンジ色の医療機関と灰色の施設も、この1週間でようやく落ち着いてきたようです。
どの経路も、新規陽性者数が順調に減っていますから、ここから感染の再拡大は起こらないでしょう。秋以降は、再び陽性者が増え始めるでしょうが。
年代別でも、陽性者数の推移を見ておきます。
年代別でも、順調に陽性者数が減っているのがわかります。
特に灰色の20代以下の減少が著しいですね。5月28日は、20代以下の新規陽性者数が最も少なく79人でした。
こちらは、年代別陽性者の累計です。
全体的に陽性者数が減少しているので、年代別陽性者の累計に大きな変化は見られません。
重症者数も一気に減る
1月13日から5月28日までの重症者残留数の推移です。
5月28日は268人で、21日の352人から84人減りました。
私は300人を下回るのは5月21日だと予想していましたが、実際に300人を下回ったのは26日でした。
ここ1週間での新規陽性者数の平均発生数は15人/日で、重症解除となった人は平均で27人/日でした。この調子で毎日10人程度、重症者残留数が減っていけば、6月4日には200人未満になっていそうです。
こちらは、重症者回転期間です。
5月28日は9.1日まで短くなりました。この様子だと、しばらくは短縮し続けそうですね。
ワクチンを接種すべきかは生存率と比較して決める
1月13日から5月28日までの毎日の死亡者数のグラフです。
死亡者数も減少傾向にありますね。ただ、重症化してから死亡するまでには一定期間かかりますから、陽性者数や重症者残留数のように死亡者数が一気に減りだすのは、まだ先になりそうです。
同期間の死亡者数は、1,570人でした。その内訳は以下の通りです。
30代が6人、40代が15人、50代が56人です。
90歳以上が減少傾向で、60代が増加傾向なので、死亡者の平均年齢は下がっています。5月28日時点での推定平均死亡年齢は、80.5歳です。
なお、1月13日から5月28日までのコロナウィルスの陽性者の推定生存率は以下の通りです。
- 90歳以上:75.6%
- 80代:83.6%
- 70代:92.0%
- 60代:97.7%
- 50代:99.4%
- 40代:99.84%
- 30代:99.93%
- 20代以下:100.0%
江部康二先生のブログの以下の記事によると、5月21日までのファイザー製ワクチンの接種者が601万人で、接種直後の死亡者数が85人だったようです。
85人のうち、62人が脳出血・心大血管疾患で死亡の可能性が高いようです。この62人をファイザー製ワクチンの副反応での死亡者とした場合、ワクチン接種後の生存率は、99.999%となります。ざっくり計算すると、10万人に1人が副反応で死亡する計算です。
ここから、大阪府民は、ファイザー製ワクチンを打つべきかどうかを年代別の生存率と比較して決めるべきですね。
年1回ワクチン接種、総人口1億2千万人、1日平均4千人がコロナに感染すると仮定した場合、ワクチンを打つべきかの判断は以下のようになります。
- 30歳未満=打つ価値なし
- 30~50代=感染率の低さを考慮すると打つ価値なし
- 60~80代=微妙
- 90歳以上=どちらかと言うと打った方が良い
ファイザー製ワクチンによる副反応での死亡者数については、はっきりとしたことは言えない状況です。ワクチン接種後に死亡したのが単なる偶然なら、ワクチンを打った方が良いですが、これまでの死亡者85人全員が副反応で死亡しており、さらに報告されていない死亡者もいた場合には、ワクチン接種は慎重に考えた方が良いですね。
とりあえず、ビタミンCを毎日飲みながら、ワクチンを打つべきかどうかをしばらく考えてください。