10月1日に全国一斉に緊急事態宣言が解除されました。しかも、まん延防止等重点措置に移行せずの完全解除なので、これで晴れて自由の身です。
しかし、まだ、飲食店では酒類の提供に制限がかかっており、喜べない状況ではあります。酔っぱらっているときにコロナウィルスが体内に侵入すると、症状が悪化しやすそうな気はしますが、酒を飲んだらコロナウィルスが体内に侵入しやすくなるなんてことは普通は考えられないでしょう。
コロナがアルコールを好むことを証明して欲しいですね。
新規陽性者数の増加の内訳
1月13日から10月1日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。
では、さっそく、経路別に陽性者の増加を見ていきましょう。
全体的に陽性者数が激減しているので、どこでどれだけ増加しているかを一目で見分けるのが難しくなっています。
年代別の陽性者増加表です。
20代が多いなという以外に特に変化を感じません。20代にしても、この1週間では大きく増加していません。
1月13日から10月1日までの新規陽性者数の推移です。
9月以降の減少スピードが著しいですね。
人出が減ったから?
ワクチン接種が進んだから?
どれも嘘。コロナウィルスが勝手に弱っていっただけでしょう。他に考えられることと言えば、神風くらいですね。
こちらは検査数の推移です。
8月下旬に比べると少なくなっていますが、それでも、まだ検査数は多いですね。
検査数の減少が陽性者数の減少だという人もいるでしょうが、検査数と比較すると陽性者数の減少の方が急なので、そのようなことはありません。
陽性率の推移です。
上のグラフを見れば、陽性率も順調に低下しているのがわかります。ここからも、感染が縮小していることがわかります。検査数を減らしたから陽性者数が減ったというのであれば、陽性率は横ばいでないといけません。
経路別と年代別の陽性者の推移
経路別と年代別に陽性者の推移を見ていきましょう。
まずは、経路別の陽性者の推移です。
感染経路不明が順調に減り、他の項目とほとんど差がなくなっています。市中感染も家庭内感染も治まっているとみて良いでしょう。
下は、上のグラフから医療機関、施設、「他」を取り出したものです。
7月以降、陽性者数が多かった「他」も、9月下旬以降一気に減り始めています。「他」には、職場や学校が含まれていますが、これらでの感染も落ち着いているようです。
2学期が始まると子供たちに感染が広まって心配だとの声が聞かれたこともありますが、夏休み中に子供たちの感染が増えているのですから、人の動きが感染に与える影響は、当初思っていたよりも小さいと考えるべきです。
年代別の陽性者の推移です。
30~50代と20代以下の陽性者の減少が、9月以降激しいです。これを見て、ワクチン接種が進んだことが感染を抑えているという専門家の方がいます。
それなら、なぜ、ワクチン接種をほとんど終えている60歳以上の陽性者数も同じように減っているのか説明できません。それに最近まで64歳以下のワクチン接種が進んでいないので心配だと言われていたのですから、9月以降の陽性者の減少をワクチンの効果と捉えるのはおかしいでしょう。
ワクチンに効果がないと言っているのではないですよ。7月以降、60歳以上の陽性者数が少ないのは明らかにワクチンの効果でしょう。しかも、1回接種でも発症を抑えるのに十分な効果があるとみて良いですし、デルタ株にもワクチンが有効だと考えられます。
上のグラフから60歳以上を取り出したのが下のグラフです。
どの世代も9月末には、ほとんど同じくらいまで陽性者数が減少しています。
そして、このグラフを見ると、ワクチン接種が進んでいない60~64歳の世代でも陽性者が減っているのがわかります。
1月13日から10月1日までの年代別陽性者の累計です。
60歳以上の棒線がずっと短くなり続けています。
重症者の状況
重症者の状況も確認しておきましょう。
1月13日から10月1日までの重症者残留数の推移です。
9月中に100人を下回るかと思ったのですが、約120人までしか減少しませんでした。ここ3日ほどは毎日10人以上重症者残留数が減っていますから、この調子でいけば、10月8日には、重症者残留数が50人程度まで減っているはずです。
3月24日から10月1日までの重症者回転期間の推移です。
10月1日には、重症者回転期間が7日未満になりました。これは、新規の重症者数が少なくなり、重症解除者数が多くなっていることを示しています。
重症化してから重症解除になるまでの日数は、推定で約14日です。このまま陽性者数が減り続ければ、重症者回転期間も短くなっていきますが、どこかの段階で陽性者数が横ばいになると14日付近に落ち着いてくるでしょう。
死亡者数
1月13日から10月1日までの毎日の死亡者数です。
死亡者数も9月中旬以降、緩やかに減少しています。たまに10人以上の死亡が報告される日がありますが、多くの場合、集計が遅れていた死亡者がまとめて報告されているので、1日の死亡者数が10人以上になっている日はほとんどないと思います。死亡日別で集計していないので、詳しいことは言えませんが。
同期間の死亡者数は2,280人です。その内訳は以下の通りです。
10代が1人、20代が1人、30代が10人、40代が38人、50代が102人です。
1月13日以降のコロナ陽性者の重症化率と推定生存率です。
6月30日と10月1日を比較すると、重症化率も推定生存率も、10月1日の方が改善しています。
60代以上はワクチンの効果と考えられますが、50代以下はコロナウィルスの弱毒化が改善の理由と考えられます。もちろん、60代以上も、コロナウィルスの弱毒化で重症化率と推定生存率が改善していますが、他の世代と比較すると改善率が高いので、ワクチンの効果の方が大きいと言えます。
このところ、感染力も弱まっていますから、デルタ株がさらに弱毒化しているか、あるいは日本国内で変異しているのかもしれません。
ただ、これまでの新型コロナウィルスの感染状況を見ていると、再び感染が拡大する時期がやってくる可能性があります。過去の周期を見ていると、10月中旬までは陽性者数が減少し、10月下旬から11月中旬まで横ばい、そして、11月下旬からジワジワと陽性者数が増え始めそうです。
今後、64歳以下のワクチン接種が進めば、感染が再拡大しても、それほど大きな被害は出ないかもしれません。
マスクをするもしないも自由
私は、まだワクチンを打っていません。というより、ワクチンを打とうと思ったこともありません。多分打たないでしょうね。予約も面倒ですし。
マスクも、去年の3月以降していません。お店に入るときにマスクをするように言われれば、マスクを付けますが、何も言われなければ一切マスクは付けません。それでも、コロナに感染していません。
コロナに感染するかどうかなんて、運でしかありません。
もちろん、マスクをしていれば、ウィルスが体内に侵入する確率を減らせますよ。でも、そもそも、ウィルスがいなければマスクに関係なく、ウィルスが体内に侵入することはありません。逆に大量にウィルスがいる状況では、マスクで防ぎきることも難しいのではないですか?
そう考えると、マスクの効果は限定的で、中途半端な量のウィルスが飛散している場合に限られそうです。
あとワクチンを打ったのにマスクをすることにも疑問を感じます。
ワクチンを打って抗体価を高い状況にしているのなら、その状況を維持した方が良いわけですよね。だったら、マスクなんぞ付けずにこまめに体内にコロナウィルスを入れないと、抗体価が高い状況を維持できません。ちょこちょこウィルスが体内に侵入してくるから、B細胞が抗体を作って、一定以上の抗体の量を維持できるわけです。
それなのにマスクをしてコロナウィルスを体内に入れないようにしていたのでは、何のためにワクチンを打ったのかわかりません。
私は、以前に帯状疱疹にかかったことがあります。帯状疱疹は、水疱瘡のウィルスが体内に潜伏していて、ある時悪さをし始めて発症します。帯状疱疹を発症するのは、水疱瘡のウィルスに対する抗体が体内から失われたときだとされています。だから、よく水疱瘡にかかる子供たちと頻繫に接している保育士は、こまめに水疱瘡のウィルスを体内に取り入れいているので抗体がなくなることはなく、帯状疱疹にかかりにくいと言われています。
この理屈が正しいのなら、ワクチン接種後はコロナウィルスを積極的に取り込むべきだとなるのですが。
まあ、マスクもワクチンも、したい人はすれば良いし、打ちたい人は打てば良いんですよ。私は、マスクを付けずに様々な病原体を体内に取り込んだ方が感染症に強くなると思っているので、基本的にマスクはしません。
「いつまでマスクを付けないといけないの?」と言う人がいますが、付けるも外すも本人の自由です。マスクをしなくて損をするのは自分だけなんですから。
他人にウィルスを移さないようにマスクをするなんて言っている人は、もしも、自分が感染した時にせっかく咳やくしゃみでウィルスを外に出したのにマスクのせいで再び体内に取り込む危険があることを考えた方が良いですよ。
感染した時は、出かけない、そして、マスクもしない。
さて、大阪府のコロナ感染状況についての記事は、いったん今回で終了します。
また、感染が拡大し始めたときには、再開するかもしれません。