最近、めっきり減って来たのが、糖質制限に否定的な記事です。
一昔前までは、非科学的な理屈を並べて糖質制限は早死にするとか、糖質制限ダイエットは痩せないとか、おかしなことが書かれた記事がいっぱいあったのですが、今ではほとんど見かけなくなりました。
でも、検索してみると、まだ糖質制限ダイエットが危険だとのタイトルを付けた記事が見られるので、もうしばらくは、このような非科学的な記事が出てくるんだろうなと思いながら読んでみることに。すると、どの記事も、割と糖質制限に肯定的なことが書かれているじゃないですか。
糖質制限ダイエットで痩せることを肯定している
糖質制限ダイエットは痩せないとか危険だとのタイトルが付いている記事でも、糖質制限で痩せる仕組みについては正しいことが書かれていました。著者も、糖質制限には肯定的なようです。
糖質を摂取するとインスリンが分泌されて、血糖が中性脂肪として蓄えられること。糖質を摂取しなければ、中性脂肪が分解されてケトン体が合成されエネルギー利用されること。糖新生によって血糖が維持され低血糖にならないことなど、どれも正しい内容です。
そして、著者も糖質制限ダイエットで痩せることを認めています。
タイトルと真逆なことを書いているじゃないかと思って読み進めていくと、やはり、最後の方で糖質制限に否定的な意見が書かれていました。
否定的な内容はトーンダウンしている
しかし、糖質制限に否定的な意見の部分でも、以前ほどは強く糖質制限を否定していません。
さすがに文章の流れから、最後に強く糖質制限を否定できないのでしょう。
「長期間、糖質制限を続けていると死亡率が上がるとの報告がある」といった随分昔の言説が取り上げられているくらいです。「糖質制限なんて、早死にするからやめろ!」みたいな書き方ではないですね。
また、1日の適正な糖質量は120グラム以下だと述べている記事もありました。かつては、1日に300グラムの糖質を摂取すべきだと言われていたのと比較すると6割減になっています。1日120グラム以下は、もはや糖質制限です。適正な糖質量と言っているところが残念ではありますが。
他にも、糖質制限をすると食物繊維の摂取量が減るから注意しろといったことが書かれている記事がありましたが、これも全面的に糖質制限を否定する内容とはなっていません。食物繊維を摂取したいなら、野菜を食べれば良いですからね。
あと、糖質制限ダイエットをしていた人が減量に成功したけど、目標体重には到達できず、他のジムに変更しバランスの良い食事を指導されて糖質を食べていたら糖尿病になったと書かれている記事もありました。糖質制限ダイエットを始める前から糖尿病だったのだろうと、医師は説明しており、糖質制限ダイエットで糖尿病になったとは書いていませんでした。以前なら、糖質制限で糖代謝が上手くできなくなり糖尿病になったなんてオカルトなことを言う人がいましたが、絶滅したみたいですね。
タイトルに糖質制限は危険だと書かれている記事は、タイトルで読者を釣ろうとしているのでしょう。
さすがに令和になって糖質制限を否定するのは、自分の無知をさらけ出すだけです。