腹筋を鍛えるメニューには、クランチとニートゥチェストがあります。
クランチは、膝を曲げた状態で仰向けに寝て上体を起こすトレーニングで、ニートゥチェストは長座になって膝をお腹に向かって曲げていくトレーニングです。
最近、クランチで腹筋を鍛えている時に気付いたのですが、どうも朝よりも昼からの方が、腹筋を鍛えやすいんですよね。鍛えやすいというよりも、朝はクランチをうまくできないのですが、昼以降だと正しい姿勢でクランチをできるといった方がいいですね。
どういうことかというと、朝は上体を起こそうと思ってもなかなか起こすことができないのです。
朝は力が入りにくいのが原因?
私が朝にクランチをする時は、寝起きから30分くらい経過した頃です。
朝食は食べません。
筋トレの本には、トレーニングの前には少しでも何かを食べないとエネルギーが出ないといったことがよく書かれています。もしかしたら、朝にクランチがうまくできないのは、体に力が入らないことが理由なのかもしれません。
でも、クランチ以外のメニュー、例えば、プッシュアップ(腕立て伏せ)、スクワット、アームレッグクロスレイズなどは、多少力が入らないように感じることもありますが、昼以降に行う場合と大差ないんですよね。
また、これらのメニューは、多少力が入らないように感じると言っても、10回やって疲れるのが、8回目や9回目に疲れてくるように感じるというだけで、メニュー自体がやりにくく感じるわけではありません。
ところが、クランチは、朝にすると上体が起きにくいのですが、昼以降にすると上体を起こしやすいのです。つまり、すぐに疲れやすいといったことではなく、最初から上体を起こせないような感じなんです。
なので、朝にクランチがうまくできないのは、朝食前だから疲れやすいというのが原因ではないと思うんですよね。
寝起きは内臓の位置が上がるのが原因?
それで、またいろいろと考えてみました。
そして、寝起きは内臓の位置が上がっているのが原因なんじゃないかと思ったわけです。
内臓の位置が上がると聞いてもよくわかりませんよね。これは普段から自分のお腹を観察していないとわからないことなのですが、朝起きた時には、お腹がへこんでいます。特におへそ周辺は、昼よりもかなりへこんでいます。
これは、寝ている間に内臓が頭の方向へ動いているからです。言い方を変えると、起きている間は、立っている場合も座っている場合も重力で内臓が下に降りてくるから、お腹がポッコリと膨らんでいるわけです。でも、夜に布団に入って寝ている時は、体を横にしているので、お腹の辺りにあった内臓が、頭の方向に移動します。
朝起きた時にお腹がへこんでいるのは、まだ内臓が上の方にあるからなんですね。
そんなことがあるのかと思う方は、トイレに行くたびに自分のお腹を観察するとわかりますよ。朝起きてすぐにトイレに行ったときにはお腹がへこんでいるので、痩せたように感じますが、昼ごろにトイレに行くと朝見たよりもお腹が膨らんでいるので、太ったように感じます。
でも、これは、単に体の上の方にあった内臓が下がって来ただけなので、痩せたわけでも太ったわけでもありません。
ここで、内臓が上がったり下がったりすることとクランチとの間にどう関係があるのか疑問に思うことでしょう。
私も内臓が上下に動くことは、かなり前からわかっていたのですが、クランチに影響があると考えるようになったのは最近のことです。
内臓が上にあるときに膝を曲げて仰向けに寝て、上体を起こしていくと、内臓が体の上の方にあるので、重く感じます。逆に内臓が下腹部まで下がっていると、その重さがおへそ周辺にかかります。つまり、支点になるおへそ辺りが重くなるので、ダルマと同じ原理で上体を起こしやすくなるわけです。
とは言え、これは私の仮説でしかないので、本当に内臓の位置が変わることがクランチのしやすさと関係があるのかはわかりません。
ただ、クランチを朝起きてすぐにする場合と昼以降にする場合では、後者の方が圧倒的にやりやすいというのは事実です。
クランチで上体を起こしにくいと感じている方は、朝にスロトレを行っていませんか?
もしも朝起きてすぐにクランチをやっていて、上体を起こせないというのなら、昼以降にやってみてください。きっと、朝よりも楽に上体を起こせるはずですよ。