ビタミンCを使ってウィルス感染の簡易チェック

なんとなく体がだるい。

風邪などのウィルス感染は、こんな感じで始まりますよね。いきなり、高熱が出て苦しむこともありますが。

風邪のひき始めなど、ウィルスに感染したかなと思う時、本当にウィルスに感染したかどうかを知るには、病院で検査をしてもらうのが確実です。でも、自分がウィルスに感染している状況で安易に病院に行くと、他の人にうつしてしまう危険があるので、病院に行くべきかどうか迷います。

そんな時は、自宅で安静にして様子見をすることになりますが、ウィルスに感染しているんじゃないかとの不安はなかなか消えません。

もしも、自分がウィルスに感染しているかもしれないと思った時は、ビタミンCを使って簡易的に感染の確認が可能です。精度は、それほど高くはないですが。

健康な時は少量のビタミンC摂取で下痢をする

ビタミンCは、身体が要求する量に応じて、小腸から吸収できる量が変化します。

健康な時には、身体のビタミンCの要求量が少ないので、たくさん摂取しても体内に吸収されません。そして、要求量を超えてビタミンCを摂取した場合、下痢をします。

例えば、私の場合は、通常は1日に4グラム程度のビタミンCを摂取するとお腹が緩くなり、場合によっては下痢をします。

ただし、ビタミンCの要求量は健康状態で変化するだけでなく、人によっても異なります。私は4グラムで下痢をしますが、ビタミンCの利用効率が良い人はもっと少ない量でも下痢をします。反対にビタミンCの利用効率が悪い人は、10グラム程度摂らないと下痢をしない場合もあります。

したがって、健康な状態でのビタミンCの要求量には個人差があるので、実際にビタミンCをどれくらい摂取すると下痢をするかを事前に自分の体で確かめておく必要があります。

ドラッグストアで販売されているビタミンCのサプリメントは、1錠に0.5グラムのビタミンCが含まれている商品が主流です。

1時間おきに0.5グラムのビタミンCを摂取していくと、どこかでお腹が緩くなり始めます。その時点までに摂取し続けたビタミンCの合計量が、自分の健康な状態でのビタミンCの限界量と推定できます。

ウィルスに感染するとビタミンCの要求量が増える

ウィルスに感染した場合、身体が必要とするビタミンCの要求量が増加します。ビタミンCはウィルスと戦うために必要な栄養素なので、ウィルスに感染していると体内での消費量が増えます。

だから、普段は4グラムで下痢をする人でも、ウィルスに感染している場合には、10グラム、20グラムと摂取量を増やしても下痢をしなくなります。

以前、私が帯状疱疹になった時には、1日に20グラム以上のビタミンCを摂取しても下痢をしませんでした。

「たった1人の体験談ではわからない」という反論は受け付けません。

分子栄養学に詳しいお医者さんなら、ウィルスに感染すると身体のビタミンC要求量が高まり、下痢をしにくくなることを当たり前のように知っています。私は、その追試をしただけです。

ただ、ウィルス感染以外でも、ビタミンCの要求量が高まれば下痢をしにくくなりますから、普段よりも多くのビタミンCを摂取して下痢をしないからと言って、すぐにウィルスに感染していると断定はできません。また、ウィルスに感染していても、その種類を特定することもできません。

だから、ビタミンCの摂取量を増やして下痢をしなかった場合、「ウィルスに感染している可能性が高そうだ」という程度でしか確認できません。

ウィルスに感染したと思ったら早期に大量にビタミンCを摂取する

自分がウィルスに感染したかなと思った場合には、速やかにビタミンCを摂取しましょう。それも大量に。

大量に摂取するというのが、なかなか難しいです。

三石巌先生の著書「ビタミンC健康法」では、風邪を引きかけた時には、「1.5~2.0グラムのビタミンCを、20~30分間隔で服用する」と述べられています。これは、アーウィン・ストーンが提唱した風邪の治療法です。

ちなみにビタミンCが風邪の治療に無意味だとする批判は、このように大量のビタミンCを使って実験したものではありません。

ビタミンCは種類を問わず、あらゆるウィルスに対抗できると考えられています。

風邪のウイルスとしては、インフルエンザウイルス・コクサッキーウイルス・アデノウイルス・レオウイルス・コロナウイルス・ライノウイルスなどがあり、その種類によって症状が違う。ところがこれらのウイルスは、無差別にビタミンCの対象となるのである。(37~38ページ)

ビタミンCがウィルスをやっつける仕組みについては以下の記事をご覧になってください。

風邪やインフルエンザなどにかかったかなと思った場合には、自宅で安静にして治るのを待つ必要があります。

でも、ただ寝ているだけでなく、ビタミンCも早期に大量に摂取した方が良いでしょう。ドラッグストアでは、60グラムのビタミンCが500円でお釣りがくる値段で販売されています。通販だと、アスコルビン酸(ビタミンC)の粉末が安価で手に入ります。

持ち運びが便利なのは錠剤タイプですが、大量摂取に便利なのはアスコルビン酸です。どちらも同じビタミンCですから、使いやすい方を選ぶと良いでしょう。また、値段によってビタミンCに差が出るわけではありませんから、安いビタミンCを購入するのがおすすめです。

なお、血中ビタミンC濃度を高く維持する方法については、以下の記事で紹介しています。

参考文献