スロートレーニングは、その名の通り、ゆっくりとした動作で行う筋トレです。
筋肉に力を入れっぱなしの状態を維持することで成長ホルモンの分泌量が大幅に増加するというのが、スロトレの筋力アップのキモです。でも、エクササイズ中に疲れてくると、早く終わらせたいとの気持ちが強くなり、つい動作が速くなってしまいます。これでは、成長ホルモンをしっかり分泌させられないので、スロトレ中は、とにかくゆっくりを心がけなければなりません。
自宅での筋トレの定番は、プッシュアップ(腕立て伏せ)ではないでしょうか。
筋トレを始めようと決心したら、とりあえず、プッシュアップ、スクワット、クランチあたりから始めるのが一般的だと思います。スクワットは、太ももの筋力を強化するので、続けていれば歩くのが楽になるのを実感できます。また、クランチは腹筋を鍛えますが、こちらも、背筋と一緒に鍛えれば姿勢が良くなってきますから、日常生活で役立っているのを実感しやすいです。
でも、プッシュアップは、続けていると二の腕が太くなっていくのはわかりますが、意外と日常生活で活躍する筋肉ではないことに最近気づきました。
冬になると、必ず聞くのが「冬はダイエットに適した季節」という言葉です。
冬は体温を上げるために多くの脂肪を燃焼するから、消費カロリーが増え、痩せやすくなるというのがその理屈です。冬に消費カロリーが増えているのをどう確かめるかというと、吐き出す二酸化炭素の量を計測するのです。ヒトが酸素を吸うのはエネルギーを作るためであり、エネルギーを作った後は、二酸化炭素を吐き出します。
だから、吐き出す二酸化炭素の量が多いほど、多くの脂肪を燃焼したと言えます。そして、冬は、多くの二酸化炭素を吐き出すので、脂肪を燃焼している証拠だとされます。
もっともらしい理屈ですけど、冬にどんどん痩せていく人を見ることなんて滅多にありません。理屈がまちがっていると疑うべきでしょう。
ダイエットのために運動をするなら、食前と食後のどちらが効果的なのでしょうか。
これは、人類がダイエットを始めてからの永遠のテーマのように思えます。消費カロリーが摂取カロリーを超えていれば太らないという理屈を信じている人は、いつ食事をしようが摂取カロリーが同じなら結果は同じと考えることでしょう。
でも、カロリーが体重の増減と関係していると信じている人の中にも、食事のタイミングによって太りやすかったり痩せやすかったりするはずだと考える人がいることから、カロリー計算以外でも、太ったり痩せたりする仕組みが働いているのではないかとの疑問が生まれるのでしょう。
1年の中で、最も痩せやすい季節は夏。
冬に基礎代謝が上がるから、冬の方が痩せやすいと言われていますが、冬に痩せる人なんてほとんど見かけません。反対に夏は何もしなくても勝手に痩せていきます。冬より夏の方が疲れやすいのですから、当然と言えば当然ですよね。
筋トレをする動機は人それぞれですが、普段スポーツをしていない人だと、今の体型を変えたい気持ちが強いと思います。
そして、「夏までに腹筋を割りたい」といったように明確に期限を決めていることが多いように思えます。もちろん、ハードな筋トレをすれば3ヶ月くらいで腹筋が割れる人もいますが、一方で挫折する人もいます。
そもそも、腹筋を割りたいという動機は、腹筋が割れた状態を維持したいということだと思います。それなら、腹筋をずっと鍛え続けなければならないので、短期間に腹筋を割っても、その後、筋トレをやめたら意味がありません。
筋トレには、様々なメニューがあります。
自重を使ったトレーニングだと、腕立て伏せ(プッシュアップ)、スクワット、ニートゥチェストなど、自分が鍛えたい部位を鍛えられるメニューがいくつもあります。
この「自分が鍛えたい部位」というのがクセモノなんですよね。例えば、大胸筋を大きくしたいと思っている人は、プッシュアップばかりをしてしまい、腹筋や背筋が疎かになりがちです。大胸筋が大きくなると、もちろん筋力アップしているのですが、その他の筋肉が鍛えられていないので、思ったほどは筋力を発揮できません。
ヒトの筋肉は、複数が連携して力を出しているので、広い範囲で筋肉を鍛えた方がより多くの動きに対応できます。
冬になると運動量が減るのは、誰もが経験していることと思います。
寒いですから、外出せずに自宅で過ごす時間が増えるのは当然です。だから、運動不足になりやすく、春がやってきた時には、体重は増えているけど、筋肉が落ちたり、体の切れがなくなっていたりします。
そうならないためには、冬の間も体を動かす必要があります。外出せずとも、自宅で運動はできます。スロートレーニング(スロトレ)であれば、1日15分くらいの時間で筋肉を鍛えられるので、冬場の運動に最適です。