秋もそろそろ終わりですね。北国だと、もう冬に入っているのでしょうか。
私が住んでいる地域は、10月以降、気温の変動が激しいですね。20度を超える日もあれば、12度まで下がる日もあり、体調管理が難しく感じている方が多いと思います。
でも、冬は、ずっと寒い日が続くより、暖かい日があった方が助かりますけどね。
それでは、いつもは月初に行っている1ヶ月間のスロートレーニングの成果を1日早く報告します。12月1日はブログを更新できそうにないので。
毎年11月14日は、世界糖尿病デーです。日本国内では、全国のランドマークが青色にライトアップされますね。
この日は、1921年にインスリンを発見したカナダ人医師のフレデリック・バンティングの誕生日で、2006年に国連が世界糖尿病デーと定めました。世界的に糖尿病患者の数は増加傾向にあり、その治療や予防の重要性を啓発することが世界糖尿病デーの趣旨だそうです。
でも、日本国内で糖尿病の予防方法は、国民に全く伝わっていないように思います。不摂生をするから糖尿病になるんだと思っている人がほとんどじゃないですか。
和食は健康食と言われています。
日本人の平均寿命が長いことから、日本人がよく食べている食事が健康的な食事だと思われているのでしょうね。しかし、和食は、動物性タンパク質が少ないので不健康食の代表のようなものです。和食ばかり食べていれば、タンパク質不足になるのはもちろんのこと、ビタミン不足、ミネラル不足も招きます。
なぜ、和食を食べると栄養不足になるのか?
その理由は、米を主食としているからです。
人間には、肝臓や腎臓でグルコース(ブドウ糖)を作り出せる糖新生という機能が備わっています。
作り出せると言っても、無の状態からグルコースを合成できるわけではなく、原材料として主にタンパク質、中性脂肪、乳酸が必要となります。特にタンパク質を分解したアミノ酸が、糖新生の原材料として利用されやすいです。
ある時、インターネットで検索していると、プロフィールに医師と書かれた匿名ブログに中性脂肪(脂質)を糖新生に使えないと書いてありました。この記述は誤りです。
年々、糖尿病になる人が増えています。糖尿病が強く疑われる人と糖尿病の可能性を否定できない人の合計は、厚生労働省の「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、2016年で約2千万人だそうです。
糖尿病の原因は諸説ありますが、砂糖業界は年々砂糖の消費量が減っているので砂糖と糖尿病は関係ないと言ってます。また、糖質が多く含まれる米の消費量も年々減っていることから、米を食べても糖尿病にならないと言う人もいますね。
砂糖も米も消費量が減っていますから、これらの主張は正しいように思います。
でも、糖尿病や糖尿病の可能性を否定できない人が年々増え、砂糖や米など糖質を多く含む食品の消費量が減っていると言うだけで、糖質摂取と糖尿病との関係を否定するのは早とちりです。
世の中には、糖質制限批判が数多くあります。
糖質制限をすると糖尿病になるとか。
糖質を摂取しなければ血糖値が上がらないのになぜ糖尿病になるのか、言っている意味が分かりません。でも、糖質制限批判者の中には、糖質制限をすると糖尿病になると言う人がいます。
どうも、彼らは糖質制限をすると、血糖値を下げるインスリンを分泌するすい臓のβ細胞が機能を失うと思っているようです。
タンパク質は、20種類のアミノ酸で作られています。このうち9種類のアミノ酸は、人間が必ず食事から摂取しなければならない必須アミノ酸です。タンパク質は、体作りに欠かせませんから、必須アミノ酸をしっかりと食事から摂取しておく必要があります。
一方、体タンパク質は、体の中で分解されてアミノ酸となり、再び体タンパク質の合成に使われます。つまり、体タンパク質はリサイクル利用されているわけです。しかし、体タンパク質は全てをリサイクルできませんから、リサイクルできなかったタンパク質は食事から補給しなければなりません。
先日、テレビで「ザ!世界仰天ニュース」を見ていたら、糖質中毒が紹介されていました。
見たと言っても、ほんの数分しか見なかったのですが、その数分間で、甘い物を我慢できなくなった女性のことが取り上げられていました。
数年前から、糖質の中毒性が話題になってはいたのですが、テレビでその内容が放送されたことはほとんどなかったのではないでしょうか?糖質の害を紹介することは、スポンサーになっている食品メーカーに悪い影響が出ますから、テレビ局としてはあまり使いたくないネタだと思います。
でも、時代は変わったもので、とうとうゴールデンタイムのテレビ番組でも糖質の害が紹介されるようになりました。
食事で、炭水化物(糖質)をたくさん食べると血糖値が上がります。上がった血糖値は、すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されて元の状態まで下げられます。
しかし、肥満などを原因として、インスリンが分泌されても血糖値が下がらなくなることがあります。この状態をインスリン抵抗性と言います。インスリン抵抗性があると、すい臓のβ細胞は、血糖値を下げるためにさらに多くのインスリンを分泌します。そすうると、血液の中はインスリンで溢れかえってしまいます。これが高インスリン血症と呼ばれる状態です。
この高インスリン血症は、結構怖い状態なのですが、注意喚起されることがあまりないように思います。
前回の記事では、アルツハイマー病がインスリン抵抗性と関係があることを紹介しました。
インスリン抵抗性は、血糖値が上がった時にすい臓のβ細胞から分泌されるインスリンの効きが悪くなって、高血糖を解消しにくくなる状態です。インスリン抵抗性があると、将来的に糖尿病になる危険もありますから、インスリン抵抗性を惹き起こさないようにすることは、アルツハイマー病や糖尿病の予防に重要となると想像できますね。