暑かった8月も終わりました。でも、9月もまだ暑そうな感じですね。
お盆を過ぎたら暑さが和らぐのかと思ったのですが、今年はそんなことはなく、毎日のように最高気温が35度以上でした。でも、最高気温が38度や39度になる日を経験したためか、35度だと涼しく感じられるようになりました。暑さを感知するセンサーが壊れてしまったのでしょうか。
それでは、最近1ヶ月間のスロートレーニングの成果を報告します。
先日、テレビで「ザ!世界仰天ニュース」を見ていたら、糖質中毒が紹介されていました。
見たと言っても、ほんの数分しか見なかったのですが、その数分間で、甘い物を我慢できなくなった女性のことが取り上げられていました。
数年前から、糖質の中毒性が話題になってはいたのですが、テレビでその内容が放送されたことはほとんどなかったのではないでしょうか?糖質の害を紹介することは、スポンサーになっている食品メーカーに悪い影響が出ますから、テレビ局としてはあまり使いたくないネタだと思います。
でも、時代は変わったもので、とうとうゴールデンタイムのテレビ番組でも糖質の害が紹介されるようになりました。
食事で、炭水化物(糖質)をたくさん食べると血糖値が上がります。上がった血糖値は、すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されて元の状態まで下げられます。
しかし、肥満などを原因として、インスリンが分泌されても血糖値が下がらなくなることがあります。この状態をインスリン抵抗性と言います。インスリン抵抗性があると、すい臓のβ細胞は、血糖値を下げるためにさらに多くのインスリンを分泌します。そすうると、血液の中はインスリンで溢れかえってしまいます。これが高インスリン血症と呼ばれる状態です。
この高インスリン血症は、結構怖い状態なのですが、注意喚起されることがあまりないように思います。
前回の記事では、アルツハイマー病がインスリン抵抗性と関係があることを紹介しました。
インスリン抵抗性は、血糖値が上がった時にすい臓のβ細胞から分泌されるインスリンの効きが悪くなって、高血糖を解消しにくくなる状態です。インスリン抵抗性があると、将来的に糖尿病になる危険もありますから、インスリン抵抗性を惹き起こさないようにすることは、アルツハイマー病や糖尿病の予防に重要となると想像できますね。
血糖値を下げられなくなり高血糖状態が持続する病気を糖尿病と言います。
糖尿病は、それ自体では死ぬことはないのですが、様々な合併症を引き起こすので、とても危険な病気です。また、糖尿病になると、ガンや心筋梗塞などの生活習慣病にかかる確率も高まるとされているので、糖尿病の予防は健康を保つためにとても大切なことです。
さらに糖尿病は、認知症の一種であるアルツハイマー病とも深く関係していることがわかってきています。
人間の体は、無数の細胞で構成されています。そして、人間に死があるように細胞にも死があります。
人間の死には、自らの意思とは関係なく事故や病気によって死ぬ場合と自ら死を選ぶ自殺がありますが、細胞死も同じです。自らの意思とは関係なく死ぬことをネクローシス、自殺することをアポトーシスと言います。
ネクローシスによる細胞死は、こけた時に膝をすりむくとか、病原体に感染するとかして起こります。何らかの要因で細胞が壊されるのがネクローシスですね。一方のアポトーシスは、勝手に細胞が死んでしまいます。なんで細胞は自殺するんでしょうね。
お父さんのポッコリと出たお腹をビール腹と言いますよね。
ビールが大好きな人ほど、お腹が出っ張っている印象がありますから、ビールを飲むと太るような気がします。でも、ビールだけでそんなにお腹が出っ張ってくることはないでしょう。
ビールを飲んでるお父さん=肥満
という思い込みがあるから、単純にビールで太ると思い込んでいるだけだと思いますね。
人間は、アデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるエネルギーを体内で作って活動をしています。
歩いたり、走ったりする時にATPが必要になるのはもちろんのこと、心臓などの臓器が働く際にもATPが必要になります。
人間の体の中には、解糖系とミトコンドリアの2つの発電所があり、主にこの2ヶ所でATP産生が行われています。今回は、解糖系でのATP産生がどのように行われているのかを見ていきましょう。