9月は自然災害が多い月で、各地で甚大な被害が出ました。私の住んでいる地域も台風被害がものすごく、折れた木々が散乱したり、ビルの壁や窓ガラスが落下したりとひどい状況です。
ただ、7月、8月と非常に暑かったのが、9月は台風の影響からか涼しい気候になったことは助かりました。おかげで、9月に入ってからは、ほとんど冷房器具を使いませんでしたよ。
それでは、1ヶ月間のスロトレの成果を報告します。
年々、糖尿病になる人が増えています。糖尿病が強く疑われる人と糖尿病の可能性を否定できない人の合計は、厚生労働省の「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、2016年で約2千万人だそうです。
糖尿病の原因は諸説ありますが、砂糖業界は年々砂糖の消費量が減っているので砂糖と糖尿病は関係ないと言ってます。また、糖質が多く含まれる米の消費量も年々減っていることから、米を食べても糖尿病にならないと言う人もいますね。
砂糖も米も消費量が減っていますから、これらの主張は正しいように思います。
でも、糖尿病や糖尿病の可能性を否定できない人が年々増え、砂糖や米など糖質を多く含む食品の消費量が減っていると言うだけで、糖質摂取と糖尿病との関係を否定するのは早とちりです。
糖質制限をすると、エネルギー源であるブドウ糖の摂取量が減るので力が入らなくなる。
こういう噂を聞いたことがある人は多いと思います。糖質制限をすると筋肉が減るという噂もありますね。
このような噂話を聞くと、スポーツをしている人が糖質制限をすれば、本来の力を発揮できないのではないかと思ってしまいます。
でも、この噂、本当なのでしょうか?
世の中には、糖質制限批判が数多くあります。
糖質制限をすると糖尿病になるとか。
糖質を摂取しなければ血糖値が上がらないのになぜ糖尿病になるのか、言っている意味が分かりません。でも、糖質制限批判者の中には、糖質制限をすると糖尿病になると言う人がいます。
どうも、彼らは糖質制限をすると、血糖値を下げるインスリンを分泌するすい臓のβ細胞が機能を失うと思っているようです。
タンパク質は、20種類のアミノ酸で作られています。このうち9種類のアミノ酸は、人間が必ず食事から摂取しなければならない必須アミノ酸です。タンパク質は、体作りに欠かせませんから、必須アミノ酸をしっかりと食事から摂取しておく必要があります。
一方、体タンパク質は、体の中で分解されてアミノ酸となり、再び体タンパク質の合成に使われます。つまり、体タンパク質はリサイクル利用されているわけです。しかし、体タンパク質は全てをリサイクルできませんから、リサイクルできなかったタンパク質は食事から補給しなければなりません。
先日、テレビで「ザ!世界仰天ニュース」を見ていたら、糖質中毒が紹介されていました。
見たと言っても、ほんの数分しか見なかったのですが、その数分間で、甘い物を我慢できなくなった女性のことが取り上げられていました。
数年前から、糖質の中毒性が話題になってはいたのですが、テレビでその内容が放送されたことはほとんどなかったのではないでしょうか?糖質の害を紹介することは、スポンサーになっている食品メーカーに悪い影響が出ますから、テレビ局としてはあまり使いたくないネタだと思います。
でも、時代は変わったもので、とうとうゴールデンタイムのテレビ番組でも糖質の害が紹介されるようになりました。
食事で、炭水化物(糖質)をたくさん食べると血糖値が上がります。上がった血糖値は、すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されて元の状態まで下げられます。
しかし、肥満などを原因として、インスリンが分泌されても血糖値が下がらなくなることがあります。この状態をインスリン抵抗性と言います。インスリン抵抗性があると、すい臓のβ細胞は、血糖値を下げるためにさらに多くのインスリンを分泌します。そすうると、血液の中はインスリンで溢れかえってしまいます。これが高インスリン血症と呼ばれる状態です。
この高インスリン血症は、結構怖い状態なのですが、注意喚起されることがあまりないように思います。
前回の記事では、アルツハイマー病がインスリン抵抗性と関係があることを紹介しました。
インスリン抵抗性は、血糖値が上がった時にすい臓のβ細胞から分泌されるインスリンの効きが悪くなって、高血糖を解消しにくくなる状態です。インスリン抵抗性があると、将来的に糖尿病になる危険もありますから、インスリン抵抗性を惹き起こさないようにすることは、アルツハイマー病や糖尿病の予防に重要となると想像できますね。
血糖値を下げられなくなり高血糖状態が持続する病気を糖尿病と言います。
糖尿病は、それ自体では死ぬことはないのですが、様々な合併症を引き起こすので、とても危険な病気です。また、糖尿病になると、ガンや心筋梗塞などの生活習慣病にかかる確率も高まるとされているので、糖尿病の予防は健康を保つためにとても大切なことです。
さらに糖尿病は、認知症の一種であるアルツハイマー病とも深く関係していることがわかってきています。