人間は、アデノシン三リン酸(ATP)というエネルギーを体内で作り出して日々活動しています。
ATPはクレアチンリン酸から作られたり、グルコース(ブドウ糖)を使って細胞質の解糖系で作られたりしますが少量です。人間が生きていくために必要な量のATPを生み出すのは細胞内にあるミトコンドリアで、アセチルCoA(コーエー)を主原料とします。
アセチルCoAは、グルコースからできるピルビン酸からも作られますが、より多くのアセチルCoAを作る材料となるのは中性脂肪の分解産物である脂肪酸です。
今回は、脂肪酸からアセチルCoAがどのように作られるのか、分子式を一切使わずに説明します。