糖質制限一覧

日本人が糖尿病を発症しやすいのは自然淘汰が進んでいないからじゃないの?

日本人に限らずアジア系の人は、2型糖尿病になりやすいとされています。

2型糖尿病は、血糖値が上がってもうまく下げることができない病気で、様々な合併症を引き起こす疾患です。血糖値を下げれなくなるのは、すい臓のβ細胞から血糖を下げるインスリンと呼ばれるホルモンの分泌量が減るインスリン分泌能低下、インスリンは分泌されていても体が血糖の取り込みを拒否するインスリン抵抗性の増大が原因とされています。

アジア系の人はインスリン分泌能低下を原因として2型糖尿病を発症しやすいようです。一方、欧米人は肥満が進行して、これ以上体が血糖を取り込めなくなってインスリン抵抗性が増大することで、2型糖尿病を発症する傾向があるようです。

ところで、両者の違いはなぜ起こるのでしょうか?

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炭水化物を食べてたらビタミンとミネラルの推奨量や必要量の摂取が困難

現代の栄養学では、1日に必要なカロリーの約60%を炭水化物(糖質)で補給しましょうと言われています。そして、必須ビタミンや必須ミネラルもしっかりと推奨量や平均推定必要量を満たすためにバランスの良い食事を心がけましょうとも言われていますね。

しかし、炭水化物をカロリーの60%補給して、必須ビタミンと必須ミネラルを推奨量摂取することは極めて難しいです。炭水化物の代表と言えば白米、パン、麺類ですが、これらに含まれるビタミンとミネラルはとても少ないため、カロリーの60%も炭水化物で補給していたのでは、ビタミンやミネラルの欠乏症になってもおかしくありません。

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肉食で進化した人類と粗食で滅亡した猿人

現代の日本では、食の欧米化が生活習慣病の原因だと言われていますよね。そして、食の欧米化の代表的な食事が肉食だと。

だから、肉食は健康に良くないとおっしゃる識者が多いわけですが、この主張に対しては大いに反論したいです。戦後、日本人の食卓に多くの肉や玉子、乳製品が並ぶようになってから体格が良くなってますから、動物性食品が健康にとって悪だと決めつけることに違和感を感じます。

むしろ、現代の人類は肉食の恩恵を受けて進化してきたと言われているのですから、肉が生活習慣病の原因だと決めつけるのはいかがなものでしょうか?

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糖尿病になると心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症率と死亡率が高くなる

糖尿病は、高くなった血糖値を下げることができなくなる病気で、高血糖の状態が続くと様々な合併症を併発します。

糖尿病の合併症には様々ありますが、その中でも心筋梗塞などの冠動脈疾患は、命にかかわる危険な病気です。糖尿病ではなくても冠動脈疾患を発症することはありますが、糖尿病になると、その発症率や死亡率は極めて高くなります。

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喫煙率低下と肺がん死亡数増加の理由は炭水化物摂取量減少と糖尿病患者数増加にも当てはまる

2015年12月11日の朝日新聞に「グラフによれば、たばこは無害?」という記事が掲載されていました。

日本人の喫煙率は年々低下しているのですが、肺がん死亡数は増加する傾向にあったことから、たばこと肺がんとの間に因果関係はないという主張があります。でも、上記記事によると、これは統計を使ったごまかしだということです。

そして、炭水化物の摂取量が減っているのに糖尿病と糖尿病予備軍の数が増加しているから、炭水化物と糖尿病との間に因果関係はないと主張する人たちも、このごまかしを使っています。

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炭水化物は推定平均必要量も目安量も設定されてないのに食べる必要があるらしい

厚生労働省が公表している日本人の食事摂取基準2015年版では、炭水化物は総摂取カロリーの50%から65%になるように食べましょうとされています。

炭水化物の摂取カロリーは、何か理由があって設定されているのだろうと思い、日本人の食事摂取基準を少しばかり読んでみました。すると、なかなか興味深いことに気づきました。

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2型糖尿病が完治することがあるのか?

正月は、ついつい暴飲暴食をして太ったという方もいらっしゃるでしょう。

たまには、そうやって破目を外すのも良いでしょう。でも、これが毎日になると、肥満を原因とした様々な生活習慣病になってしまいますから、気を付けなければなりませんね。特に糖尿病になると、完治しないと言われていますから、糖質の摂り過ぎには注意しましょう。

ところで、悪い食習慣が原因と言われている2型糖尿病が完治したということをたまに聞くことがあるのですが、そんなことがあり得るのでしょうか?

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栄養学は事実を認めるのが遅い。糖尿病の増加は明治時代の脚気の増加と原因が同じ。

現代の日本では、2千万人の人が糖尿病かその予備軍と言われてます。

糖尿病は生活習慣病とされていますから、普段の食事や運動が原因で発症するということでしょう。それなら、栄養学が発達している現代日本で、こんなにたくさんの糖尿病とその予備軍の人が多いことに疑問を感じます。

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三大栄養素の摂取バランスの変化に体はすぐ適応できない?

炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質は三大栄養素と呼ばれており、日本人の食事摂取基準2015年版では、これらのカロリー摂取比率を以下のようにすることを推奨しています。

  • 炭水化物:50~65%
  • 脂質:20~30%
  • タンパク質:13~20%

炭水化物に偏っているので非常にバランスが悪いです。この比率に従えば日本人の一般的な食事内容になって問題ないだろうという確率論的な考え方から求められた数値なので、日本人の平均的なカロリー摂取比率も大体このようになっています。

ところで、このカロリー摂取比率を変えるとどうなるのでしょうか?

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三大栄養素は人体に必要となる主要な栄養素という意味で名付けられたのではない

糖質、タンパク質、脂質は、現代栄養学で三大栄養素と呼ばれています。

三大栄養素と言うからには、この3つの栄養素が人体にとって最も重要な栄養素だと、なんらかの研究の結果でわかったのだろうと思っていたのですが、そうではないようです。実は、もっと単純な理由から、糖質、タンパク質、脂質は三大栄養素と呼ばれるようになったのです。

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