脳のエネルギー源はブドウ糖だから、炭水化物(糖質)をしっかり摂らないと脳が働けなくなる。
聞き飽きた言葉ですね。
しかし、これは間違いです。なぜなら、人間は自らブドウ糖を作り出す糖新生という機能が備わっており、また、脂肪酸から合成されるケトン体も脳はエネルギー利用できるからです。したがって、糖質を摂取してもしなくても、脳は働くので、糖質を積極的に摂取する理由はありません。
それよりも、人間の脳は肉食で発達したのですから、炭水化物よりも肉類や卵を優先して食べるべきだと思うんですよね。
脳のエネルギー源はブドウ糖だから、炭水化物(糖質)をしっかり摂らないと脳が働けなくなる。
聞き飽きた言葉ですね。
しかし、これは間違いです。なぜなら、人間は自らブドウ糖を作り出す糖新生という機能が備わっており、また、脂肪酸から合成されるケトン体も脳はエネルギー利用できるからです。したがって、糖質を摂取してもしなくても、脳は働くので、糖質を積極的に摂取する理由はありません。
それよりも、人間の脳は肉食で発達したのですから、炭水化物よりも肉類や卵を優先して食べるべきだと思うんですよね。
米、麦、麺類、甘いものなど炭水化物(糖質)が多く含まれている食品を食べないようにする糖質制限を続けていると、時々、高糖質食品が恋しくなることがあります。
私は、糖質制限を始めてから、そのような誘惑にかられたことはほとんどありませんが、パン屋さんやケーキ屋さんの前を通りかかった時にあの香ばしい匂いが鼻に入ってくると、菓子パンやケーキを食べたいなと思うことはあります。それでも、お店の前を素通りするのでパンやケーキを食べることはないのですが。
私の場合、食事は栄養補給が第一、味は第二という考え方なので、美味しいパンやケーキを食べるよりも、味の付いていないゆで卵を迷わず食べますから、糖質への誘惑が他の人よりも弱いのかもしれません。
最近、ウェブ上で糖質酔いという言葉を見かけるようになりました。
あまり聞きなれない言葉ですが、糖質制限をしている人だと、なんとなく言葉の意味がわかるのではないでしょうか。反対に日頃から白米やパンなど炭水化物中心の食事をしている方だと、糖質酔いと言われてもなんのことかわからないでしょうね。
そもそも、糖質酔いという言葉は、医学用語でも何でもありません。国語辞典や広辞苑で調べても掲載されていません。なぜなら、この言葉をインターネット上で最初に使用したのは私だからです。
ダイエット目的でも健康目的でも、糖質制限を始めたら、いつやめるべきかを考える人がいます。
糖尿病の方は、食後高血糖を防ぐためにも糖質制限食を継続しなければなりません。でも、ダイエット目的だと目標体重まで痩せることができたら、それ以降は糖質制限をする必要はないと思えます。しかし、糖質制限をやめた後にリバウンドするかもしれないと思うと、いつ糖質制限をやめるべきか悩みます。
いったい、糖質制限のやめ時はいつが好ましいのでしょうか?
先日、カンブリア宮殿というテレビ番組を見ていると、ライザップの社長さんが出演されてました。この番組は、作家の村上龍さんとアシスタントの小池栄子さんが、毎回経営者をゲストに招いて仕事の話を聞くといった内容です。
ライザップと言えば、「結果にコミットする」のCMですよね。見たことない人はほとんどいないんじゃないですか。メタボなおじさんのビフォーの映像が流れた後、痩せてしかも筋肉質になったアフターの映像が流れる、あれね。
番組では、ライザップの起業当時の話やなぜダイエット事業に取り組んだのかなどが紹介されていました。
血糖値を直接上げるのは糖質(炭水化物)だけです。だから、高血糖が気になりだしたら糖質制限をするのが基本だと言われれば、すぐに納得できます。中には、感情的に反論する人もいますが。
それはさておき、タンパク質を食べた場合も、血糖値を上げるグルカゴンというホルモンがすい臓のα細胞から分泌されるので、間接的に血糖値が上がります。だから、タンパク質を食べても血糖値が上がると言われています。
でも、タンパク質を摂取すると、血糖値を下げるインスリンというホルモンもすい臓のβ細胞から分泌されます。だから、インスリン分泌に着目すると、タンパク質摂取は血糖値を下げるとも言えるはずです。
糖質(炭水化物)を食べると血糖値が上がります。血糖値が上がると、すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されて、余分な血糖は血液中から除去されます。
血液から除去された血糖はどこに行くかというと、脂肪組織です。血糖は中性脂肪に変えられて脂肪組織に蓄えられます。だから、糖質摂取は肥満の原因であり、インスリンは肥満ホルモンと呼ばれています。
上がった血糖値を下げるホルモンは、インスリンしかないので、インスリンの主たる働きは血糖降下作用だと考えられています。でも、生物進化の観点からは、血糖降下作用は派生的役割で、本来的役割はアミノ酸代謝制御のようです。
太っている人が痩せようとする場合、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすることが常識となっています。
しかし、人間が太ったり痩せたりすることを「カロリー」の一言で片づけるのは簡略化し過ぎです。食事をすると体の中では様々な化学反応が起こりますが、それをカロリーだけで説明するのは乱暴ですね。例えば、脂質は1グラムで9kcalあり、糖質やタンパク質の4kcalよりもカロリーが多いから太りやすいと考えるのも、体内での化学反応を無視した理屈です。
厚生労働省の平成28年(2016年)の「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、「糖尿病が強く疑われる者」が1,000万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」が1,000万人、総数で2,000万人とのことです。
日本国民6人に1人が糖尿病か糖尿病かもしれないという状況です。これを多いと見るか少ないと見るかは、人それぞれですが、私は非常に多い数字だと思っています。